贈与
「贈与税」などのように使う「贈与」という言葉。
「贈与」は、音読みで「ぞうよ」と読みます。
「贈与」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「贈与」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
贈与の意味
「贈与」には次の意味があります。
・金品を人に贈ること。(出典:デジタル大辞泉)
一般的には「お金や物などを贈ること」という意味で使いますが、法律用語としては「自己の財産を無償で相手方に与える意思を示し、相手方が受諾することによって成立する契約」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分のもうけを贈与するよりずっと重大な約束を口にしてしまった。
(出典:バルザック/佐藤朔訳『従妹ベット(下)』)
・彼は人知れず自分のありあまる力を他人のために贈与する。
(出典:今村仁司『「大菩薩峠」を読む ―峠の旅人』)
・仲がいいから安くしたり、贈与したりするということは、市場の原理ではないですね。
(出典:大澤真幸『戦後の思想空間』)
・一ヵ月以内に遺産贈与を含めた遺書を作成しようと心に決めた。
(出典:柳美里『タイル』)
・彼は未来の妻に法律で許されているかぎりの贈与を行なった。
(出典:バルザック/佐藤朔訳『従妹ベット(下)』)
類語
・寄贈(きぞう)
意味:金銭や品物をおくり与えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・寄付(きふ)
意味:公共事業や社寺などに、金品を贈ること。(出典:デジタル大辞泉)
・贈答(ぞうとう)
意味:品物・詩歌などをおくったり、おくり返したりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・恵贈(けいぞう)
意味:人から物を贈られることを、贈り主を敬っていう語。恵与。恵投。(出典:デジタル大辞泉)
・寄進(きしん)
意味:神社や寺院に金銭や物品を寄付すること。(出典:デジタル大辞泉)