負け犬
「負け犬気質」などのように使う「負け犬」という言葉。
「負け犬」は、訓読みで「まけいぬ」と読みます。
「負け犬」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「負け犬」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
負け犬の意味
「負け犬」には次の意味があります。
・ けんかに負け、しっぽを巻いて逃げる犬。敗残者のたとえにいう。(出典:デジタル大辞泉)
「負け犬の遠吠え」であれば、弱い者(敗者)が強い者(勝者)に直接言えない愚痴などを、陰でいうことという意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・明日はひょっとすると負け犬気分で帰ることになるかもしれませんから。
(出典:川上稔『『SATIE日誌』 [小説] [都市シリーズ] web作品』)
・利雄はその後姿に、自分と同じような負け犬の姿を見たような気がした。
(出典:井上ひさし『四十一番の少年』)
・いくら負け犬とはいえ、知らぬ仲でもないのにそんなに気を使うなよ。
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録2 嵐を招く道士たち』)
・おれ、自分だけはそうならないと思ってたけど、やっぱり負け犬だったよ。よくわかったんだ。
(出典:石田衣良『池袋ウエストゲートパーク 第4巻 電子の星』)
・花婿が負け犬のようにしょんぼりしていたのでは、パレードにならない。
(出典:三浦哲郎『真夜中のサーカス』)
類語
・敗残者(はいざんしゃ)
意味:負けて生き残った者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・敗北者(はいぼくしゃ)
意味:人との争いに負けた者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ルーザー
意味:競技の敗者。(出典:デジタル大辞泉)
・落伍者(らくごしゃ)
意味:競争に負けた人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・負組(まけぐみ)
意味:勝負事で負けたり、事業などで失敗した者。(出典:デジタル大辞泉)