豊潤
「豊潤な土地」などのように使う「豊潤」という言葉。
「豊潤」は、音読みで「ほうじゅん」と読みます。
「豊潤」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「豊潤」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
豊潤の意味
「豊潤」には次の意味があります。
・豊かで、うるおいのあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「豊潤」は、土地などが豊かで実りやすい様子を表す際に使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・誰も彼もが秋のいなごのように私の豊潤な眠りを奪っていくのだ。
(出典:村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 2』)
・豊潤にして剛直、実にその内容にマッチしたネーミングではないか。
(出典:東海林さだお『キャベツの丸かじり』)
・いや、もし豊潤な世界がここにあったとしたら、フィンランドの魅力はなくなってしまうだろう。
(出典:稲垣美晴『フィンランド語は猫の言葉』)
・豊潤ななかにもさわやかさがある、なんてことはその時とてもわからなかったが、女房とふたりで大満足だった。
(出典:江川卓『たかが江川されど江川』)
・豊潤な田園地帯を見ていると、人口の八割が住む農村部の四人に一人以上が失業中とは信じがたい気がしてくる。
(出典:野村進『アジア新しい物語』)
類語
・豊か(ゆたか)
意味:満ち足りて不足のないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・豊富(ほうふ)
意味:豊かであること。ふんだんにあること。(出典:デジタル大辞泉)
・豊沃(ほうよく)
意味:土地が肥沃で作物のよく実ること。(出典:デジタル大辞泉)
・豊満(ほうまん)
意味:豊かで十分にあること。(出典:デジタル大辞泉)
・潤沢(じゅんたく)
意味:ものが豊富にあること。(出典:デジタル大辞泉)