諺
「古い諺によれば」などのように使う「諺」という言葉。
「諺」は、訓読みで「ことわざ」と読みます。
「諺」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「諺」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
諺の意味
「諺」には次の意味があります。
・昔から言い伝えられた風刺,教訓などを含んだ短句。(出典:ブリタニカ国際大百科事典小項目事典)
「諺」は、先人達の知恵や失敗から得た教訓などを後世に、分かりやすく比喩をもって伝えようとしたフレーズと言えます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・諺にはよく瓢箪が登場するのだが、古くは宗教的な意味もあったらしい。
(出典:呉善花『続 スカートの風』)
・よほど前から市民中の有識者達が、諺のようにこう云う事を言っていた。
(出典:森鴎外訳『諸国物語(上)』)
・知らぬが仏という諺がまさにこの場合の彼女をよく説明していた。
(出典:夏目漱石『明暗』)
・「下男から見た主人に英雄はいない」 イギリスにこんな諺があるそうだ。
(出典:山田風太郎『死言状』)
・夜に爪を切ってはいけないという諺を気にしながらも、爪を切ってから寝るだろう。
(出典:姫野カオルコ『ガラスの仮面の告白』)
類語
・格言(かくげん)
意味:人生の真実や機微を述べ、万人への戒め・教訓となるような簡潔にした言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・金言(きんげん)
意味:処世へのいましめや教えとして手本とすべき言葉。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・戒め(いましめ)
意味:前もって注意すること。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・教戒(きょうかい)
意味:教えいましめること。(出典:デジタル大辞泉)
・座右の銘(ざゆうのめい)
意味:常に自分の座右に記しておいて、日常のいましめとすることばや文。(出典:精選版 日本国語大辞典)