諭す
「諭すように話す」などのように使う「諭す」という言葉。
「諭す」は、訓読みで「さとす」と読みます。
「諭す」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「諭す」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
諭すの意味
「諭す」には次の意味があります。
・目下の者に物事の道理をよくわかるように話し聞かせる。納得するように教え導く。(出典:デジタル大辞泉)
分かりやすくいうと、「相手がよく理解するように話をしたり、納得できるように話をする様子」という意味です。目上の人が目下の人に言い聞かせる様子を表すときに使用します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・普通のお母さんなら、ここで叱ったり諭したりするのかもしれなかった。
(出典:橋本紡『彩乃ちゃんのお告げ』)
・先生は、僕を諭すようにこう云ったのでした。
(出典:嶽本野ばら『それいぬ 正しい乙女になるために』)
・家康は、事情を聞いて、処置に困ったらしく、そのときこう諭している。
(出典:吉川英治『梅里先生行状記』)
・大司教はしばらく私たちの方を見ていたが、やがて静かに諭すようにいった。
(出典:胡桃沢耕史『旅券のない旅』)
・分別のない子供を、どう諭したらよいか思案している大人の目だった。
(出典:野村美月『文学少女シリーズ(全16巻) 15 “文学少女”と恋する挿話集4』)
・そんなルイズを理解してか、優しく諭すような声で、ジュリオは言った。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 第8巻 <望郷の小夜曲>』)
・「あれは、非常に危険なことなんだよ」医師は諭すように言った。
(出典:宮部みゆき『レベル7』)
・「馬鹿を相手に諭すみたいに見るの、やめてくれないか」僕は馬鹿じゃないんだから。
(出典:長嶋有『パラレル』)