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労るとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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労る

「父を労る」などのように使う「労る」という言葉。

「労る」は、訓読みで「いたわる」と読みます。

「労る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「労る」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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労るの意味

「労る」には次の三つの意味があります。

1弱い立場にある人などに同情の気持ちをもって親切に接する。
2労をねぎらう。慰労する。
3手当てを加える。養生する。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

労るの意味①「弱い立場にある人などに同情の気持ちをもって親切に接する。」

「労る」の一つ目の意味は「弱い立場にある人などに同情の気持ちをもって親切に接する。」です。

 人の手助けが必要なほどに弱いであろう人や、動物などにやさしく接し安心感を与えることです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

大妖狐の後から歩いてきた川平宗家がいたわるように彼の肩をそっとでた。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!8』)

それはちょうど、子を産めない妻を、そっといたわるようなわざとらしい無関心さであった。
(出典:山本道子『ベティさんの庭』)

男が女を労るのは、女を欺いている時が多い。
(出典:加瀬俊一『ナポレオン その情熱的生涯』)

労るの意味②「労をねぎらう。慰労する。」

「労る」の二つ目の意味は「労をねぎらう。慰労する。」です。

 良い仕事をした人や動物に、心身の疲労感を和らげてもらうよう接することです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

そして苦労し通しの一生、父があれほど、母を労るのもわかる気がした。
(出典:吉川英治『忘れ残りの記』)

誰が見てもこれ以上優しく嫁をいたわる姑というものはあるまいと思うだろう。
(出典:有吉佐和子『華岡青洲の妻』)

この陸兵の声には、まだ童顔の十六歳でしかない小野をいたわる響きがこめられていた。
(出典:辺見じゅん『完本 男たちの大和(上)』)

労るの意味③「手当てを加える。養生する。」

「労る」の三つ目の意味は「手当てを加える。養生する。」です。

 弱って元気の無い人や動物に健康を回復してもらうため、寄り添って手助けをすることです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

ただ、父親の手が伸びてきて、かおりの手を労るように軽く叩く。
(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)

老婦人も同じように片手を胸に、空いた片手をカッツの額に、いたわるようにそっとせた。
(出典:宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー-下巻』)

彼の足どりはゆっくり体のどこかをいたわるようだが、手の洋杖は勢よく必要以上大きく前後に動かしてはつかれる。
(出典:宮本百合子『日記』)

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