諫める
「強く諫める」などのように使う「諫める」という言葉。
「諫める」は、訓読みで「いさめる」と読みます。
「諫める」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「諫める」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
諫めるの意味
「諫める」には次の意味があります。
・主に目上の人に対して、その過ちや悪い点を指摘し、改めるように忠告する。諫言する。(出典:デジタル大辞泉)
「主君の愚行を諫める」のように、主に目上の人に対して直してほしい部分を進言する場合に使う言葉です。
子供や目下の人に対しての場合は「諭す」等を用います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・次兄を諫めることができなかったおれに、いまできることは何なのか。
(出典:三浦真奈美『風のケアル 第4巻 朝遠き闇』)
・その時にプラトンは、奴隷に売られるという危険を犯して王を諫める。
(出典:中山元『フーコー入門』)
・諫めるための言葉には、諫める相手への期待と情愛が語るまでもなく含まれている。
(出典:小野不由美『十二国記 10 華胥の幽夢+漂舶』)
・私が祖母を諫めると、医者が慌てて頭を下げた。
(出典:山本文緒『きっと君は泣く』)
・怒りもなければ、諫める気にもなれない。
(出典:宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー 下巻』)
類語
・忠告(ちゅうこく)
意味:心をこめて、過ちや欠点などを直すように言うこと。また、その言葉。(出典:大辞林 第三版)
・説き伏せる(ときふせる)
意味:いろいろ説明して自分の考えに従わせる。説得する。納得させる。(出典:大辞林 第三版)
・戒める(いましめる)
意味:まちがいをしないように前もって注意する。教えさとす。(出典:デジタル大辞泉)
・苦言(くげん)
意味:言われる人にとってはいい気はしないが、その人のためにあえて言う忠告。(出典:大辞林 第三版)
・切言(せつげん)
意味:相手のために熱心に説くこと。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)