諧謔
「諧謔を交える」などのように使う「諧謔」という言葉。
「諧謔」は、音読みで「かいぎゃく」と読みます。
「諧謔」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「諧謔」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
諧謔の意味
「諧謔」には次の意味があります。
・おどけた滑稽なことば。また、おどけた滑稽なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「諧謔」を分かりやすく言うと「洒落やユーモア、ジョーク」のことです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・最も激しい労役の裏にあるものほど諧謔をほしいままにするものはない。
(出典:中井正一『探偵小説の芸術性』)
・だが、今の佐文字には、自分の姿に諧謔味かいぎやくみを覚えている余裕はなかった。
(出典:山田正紀『火神(アグニ)を盗め』)
・二ヶ月前と立場が逆転していることに、皮肉な諧謔かいぎやくを覚えたのである。
(出典:山田正紀『弥勒戦争』)
・言葉の調子に諧謔かいぎゃくが滲んだ気がして、フランソワは冷えた心で後悔した。
(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)
・そして多衆にとっては暴君にとってと同じく、諧謔かいぎゃくが必要である。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
類語
・道化(どうけ)
意味:人を笑わせるようなおどけた言語・動作。また、それをする人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・冗談(じょうだん)
意味:遊びでいう言葉。ふざけた内容の話。(出典:デジタル大辞泉)
・戯言(ざれごと)
意味:たわむれに言う言葉。ふざけたこと。(出典:実用日本語表現辞典)
・落語(らくご)
意味:欠落した語。書き落としたことば。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・軽口(かるくち)
意味:調子が軽くておもしろい言葉・話。(出典:デジタル大辞泉)