誹謗中傷
「誹謗中傷をうける」などのように使う「誹謗中傷」という言葉。
「誹謗中傷」は、音読みで「ひぼうちゅうしょう」と読みます。
「誹謗中傷」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「誹謗中傷」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
誹謗中傷の意味
「誹謗中傷」には次の意味があります。
・根拠のない悪口を言いふらして、他人を傷つけること。(出典:デジタル大辞泉)
「誹謗」は悪口を言うこと、「中傷」は根拠のないことを言って相手の名誉を傷つけることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・誹謗中傷がこの立派な施設の品性を傷つける様なことは一度もなかった。
(出典:バルザック・オノレ・ド『ゴリオ爺さん』)
・だからこそ、誹謗中傷に耐えられず郷里を離れたのではありませんか?
(出典:京極夏彦『姑獲鳥の夏』)
・それに犯罪に関わる記事は誹謗中傷に結びつく可能性がある。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
・私がそんなおねだりをしただなんて、いわれのない誹謗中傷だよ!
(出典:西尾維新『物語シリーズ 6 猫物語(黒)』)
・事実無根の誹謗中傷は、決して許されるべきではないと人権派な僕は思う。
(出典:平坂読『ホーンテッド! 2』)
類語
・風評被害(ふうひょうひがい)
意味:間違った情報や意図的なデマだけでなく、根拠の不確かな噂(うわさ)やあいまいな情報をきっかけに生じる経済的損害。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・悪口(わるぐち)
意味:人を悪く言うこと。悪態をつくこと。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・罵詈雑言(ばりぞうごん)
意味: 相手に向かって、悪口の限りを尽くすこと。また、そのことば。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・罵倒(ばとう)
意味:激しくののしること。ひどい悪口を言うこと。罵殺。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・貶す(けなす)
意味:ことさらに悪い点を取り上げて非難する。(出典:デジタル大辞泉)