説諭
「非行の説諭を受ける」などのように使う「説諭」という言葉。
「説諭」は、音読みで「説諭」と読みます。
「説諭」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「説諭」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
説諭の意味
「説諭」には次の意味があります。
・悪い行いを改めるよう言い聞かせること。(出典:デジタル大辞泉)
「説諭」とは、「説(と)き諭(さと)す」と書くように、「悪い行動を改めるように説き、諭すこと」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だからそのうち、説諭でもあって返してくれるものだろうと期待していた。
(出典:渡部昇一『新常識主義のすすめ』)
・その鈍い音で、全ての説諭がこの瞬間に終わったのだとはっきりわかった。
(出典:遠藤周作『沈黙』)
・説諭で済ませていいことと事件にしなくてはまずいことの区別がついてくる。
(出典:米澤穂信『満願』)
・そんなものは教へてやつても説諭してやつても分りつこない。
(出典:夏目漱石『鈴木三重吉宛書簡—明治三十九年』)
・無断で人の物を持ち出すのは泥棒と同じことだとよく説諭しました。
(出典:大倉燁子『魂の喘ぎ』)
類語
・説教(せっきょう)
意味:教え導くために言い聞かせること。また、堅苦しい教訓をいう語。(出典:デジタル大辞泉)
・説く(とく)
意味:物事の道理や筋道をよくわかるように話す。さとす。(出典:デジタル大辞泉)
・諭す(さとす)
意味:目下の者に物事の道理をよくわかるように話し聞かせる。納得するように教え導く。(出典:デジタル大辞泉)
・説法(せっぽう)
意味:意見をすること。いろいろと言い聞かせること。また、その話。説教。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・訓諭(くんゆ)
意味:教えさとすこと。(出典:デジタル大辞泉)