証券
「証券取引」などのように使う「証券」という言葉。
「証券」は、音読みで「しょうけん」と読みます。
「証券」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「証券」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
証券の意味
「証券」には次の意味があります。
・財産法上の権利・義務に関する記載のされた紙片。有価証券と証拠証券とがある。(出典:デジタル大辞泉)
権利や義務などを証明する券を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかもそれは皆な自己を透して、立派な証券を持つてかれに迫つて来た。
(出典:田山花袋『ある僧の奇蹟』)
・証券街を歩いている途中、落ちてきた金庫の下敷きになって死んでいる。
(出典:麻生俊平『ザンヤルマの剣士 第二巻』)
・証券業界史や社史の類には筆者がここに記したことは十分に書かれていない。
(出典:草野厚『証券恐慌――山一事件と日銀特融』)
・おれが証券類の大包みをかかえて、この屋敷を出るのは危険だと思う。
(出典:ルブラン/野内良三訳『ルパンの告白』)
・安心して仕事を任せていたのですが、証券詐欺というと、どんなことを?
(出典:佐木隆三『復讐するは我にあり』)
類語
・債券(さいけん)
意味:国家、公共団体、銀行、会社などが必要な資金を借り入れる場合に発行する公債、社債などの有価証券。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・株券(かぶけん)
意味:株主である地位を表示する有価証券。会社の商号、会社成立年月日など商法で規定された一定の事項が記載され、取締役の署名がある。株式。株。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・金券(きんけん)
意味:有価証券のごとく財産権を表章するものではなく,そのもの自体が特定の金銭的価値を有するとみなされている,金銭を代用する証券。たとえば郵便切手,収入印紙など。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・約束手形(やくそくてがた)
意味:振出人が名宛人に対し、一定の金額を一定の期日・場所で支払うことを約束する手形。振出人がはじめから債務者となるので為替手形のような引受はない。約手。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・公債(こうさい)
意味:国または地方公共団体が、歳入の不足を補うためなどに、国民、団体、外国などから借り入れる金銭の債務。また、その証書。その債務者が国家の場合を国債、地方公共団体の場合を地方債、発行場所が外国である場合を外国債、国内の場合を内国債という。(出典:精選版 日本国語大辞典)