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解剖とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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解剖

「徹底的に解剖する」などのように使う「解剖」という言葉。

「解剖」は、音読みで「かいぼう」と読みます。

「解剖」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「解剖」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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解剖の意味

「解剖」には次の二つの意味があります。

1 生物体を切り開いて、内部の構造、あるいは病変・死因なども観察すること。
2 物事を細かく分析し、その因果関係などを明確にすること。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

解剖の意味①「生物体を切り開いて、内部の構造、あるいは病変・死因なども観察すること。」

「解剖」の一つ目の意味は「生物体を切り開いて、内部の構造、あるいは病変・死因なども観察すること。」です。

「かえるの解剖」「死体の解剖」などのように、生物の体を切り開いて内部の構造を観察するために行うのがこの意味です。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・師匠のほかにも、病院の解剖室に通うような人がいるということですか?
(出典:三雲岳斗『旧宮殿にて』)

・変死だったから、解剖された遺体が戻ってくるのに時間がかかったのだ。
(出典:友野詳,清松みゆき,西奥隆起『妖魔夜行 眠り姫は夢を見ない』)

・私は検死や解剖をするときには、八何の原則を念頭に置いてやっていた。
(出典:上野正彦『死体は知っている』)

・屍体の状況や解剖の結果、それ以後までは生存は考えることができない。
(出典:坂口安吾『正午の殺人』)

類語

解体(かいたい)
意味:からだを解剖すること。(出典:デジタル大辞泉)

腑分け(ふわけ)
意味:解剖(出典:デジタル大辞泉)

切開(せっかい)
意味:治療のために医者が患部をメス、はさみなどで切り開くこと。(出典:デジタル大辞泉)

執刀(しっとう)
意味:外科手術や解剖などのためにメスを持つこと。(出典:デジタル大辞泉)

解剖の意味②「物事を細かく分析し、その因果関係などを明確にすること。」

「解剖」の二つ目の意味は「物事を細かく分析し、その因果関係などを明確にすること。」です。

この意味では物理的ではなく、思考などによって物事を細かく分析するときに使われます。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・そこでこれから御話しをするのは私の当時の感じを解剖した所であります。
(出典:夏目漱石『文芸の哲学的基礎』)

・このことは、農業機械に対する農民の感情の解剖などにもよく現れた。
(出典:宮本百合子『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』)

・彼はそれらの中にさまざまに人間の心理を解剖してゐるのである。
(出典:堀辰雄『芥川竜之介論』)

・けれどわたしは自分の心を自分自身にすら細かく解剖することができなかった。
(出典:マロ・エクトール・アンリ『家なき子』)

類語

分析(ぶんせき)
意味:複雑な事柄を一つ一つの要素や成分に分け、その構成などを明らかにすること。(出典:デジタル大辞泉)

解析(かいせき)
意味:物事を細かくとき分けて、組織的、論理的に調べること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

分解(ぶんかい)
意味:数学で、考察の対象をより簡単な対象に分けること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

アナリシス
意味:分析。分解。(出典:デジタル大辞泉)

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