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観念とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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観念

「観念して抵抗をやめる」などのように使う「観念」という言葉。

「観念」は、音読みで「かんねん」と読みます。

「観念」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「観念」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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観念の意味

「観念」には次の三つの意味があります。

1 物事に対してもつ考え。
2 あきらめて、状況を受け入れること。覚悟すること。
3 哲学で、人間が意識の対象についてもつ、主観的な像。表象。心理学的には、具体的なものがなくても、それについて心に残る印象。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

観念の意味①「物事に対してもつ考え。」

「観念」の一つ目の意味は「物事に対してもつ考え。」です。

対象について理解した内容のことです。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・僕は朝倉先生の教えをうけて以来、敵という観念を否定しつづけて来た。
(出典:下村湖人『次郎物語』)

・正確の観念なんかこれっぽっちだって持合わせてはいないんですからね。
(出典:加藤道夫『なよたけ』)

・あなたの持ってる善の観念は大部分が常識であるかのように私には思われる。
(出典:倉田百三『愛と認識との出発』)

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類語

考えかんがえ
意味:考えること。また、考えて得た結論・判断・予測・決意など。(出典:デジタル大辞泉)

理解りかい
意味:物事の道理や筋道が正しくわかること。意味・内容をのみこむこと。(出典:デジタル大辞泉)

料簡りょうけん
意味:考え。思慮。分別。(出典:デジタル大辞泉)

観念の意味②「あきらめて、状況を受け入れること。覚悟すること。」

「観念」の二つ目の意味は「あきらめて、状況を受け入れること。覚悟すること。」です。

どうにもならないことを悟って、行動をやめることを言います。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・落ち着きなかった視線が、観念したかのように正面の一点に据えられる。
(出典:佐野良二『われらリフター』)

・と母親は観念すると、たちまちそこに宿命に素直になる歓びさへ覚えた。
(出典:岡本かの子『蝙蝠』)

・その時はただじっと観念の眼を瞑って諦めるよりほかはないだろうか。
(出典:近松秋江『うつり香』)

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類語

諦めるあきらめる
意味:もう希望や見込みがないと思ってやめる。(出典:デジタル大辞泉)

降伏こうふく
意味:戦いに負けたことを認めて、相手に従うこと。(出典:デジタル大辞泉)

御手上げおてあげ
意味:解決する手段が全くないこと。どうにもしようがないこと。(出典:デジタル大辞泉)

観念の意味③「 哲学で、人間が意識の対象についてもつ、主観的な像。表象。心理学的には、具体的なものがなくても、それについて心に残る印象。」

「観念」の三つ目の意味は「 哲学で、人間が意識の対象についてもつ、主観的な像。表象。心理学的には、具体的なものがなくても、それについて心に残る印象。」です。

対象に接した時に心に浮かぶイメージのことです。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・これらのものは、少なくも私には一つの観念群を形成しうるものである。
(出典:寺田寅彦『連句雑俎』)

・何故なら、存在が観念を決定するのであって、その逆ではなかったから。
(出典:戸坂潤『現代哲学講話』)

・カルデア人の宇宙の構造に関する観念はこれ以上には進まなかったらしい。
(出典:寺田寅彦『宇宙の始まり』)

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類語

イデア
意味:見られたもの、知られたもの、姿、形の意(出典:デジタル大辞泉)

表象ひょうしょう
意味:哲学・心理学で、直観的に心に思い浮かべられる外的対象像をいう。(出典:デジタル大辞泉)

心像しんぞう
意味:過去の経験や記憶などから、具体的に心の中に思い浮かべたもの。(出典:デジタル大辞泉)

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