見限る
「相手から見限られてしまった」などのように使う「見限る」という言葉。
「見限る」は、音読みで「みかぎる」と読みます。
「見限る」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「見限る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
見限るの意味
「見限る」には次の意味があります。
・見込みがないとしてあきらめる。見切りをつける。（出典：デジタル大辞泉）
「見限る」をわかりやすく言うと「諦めること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女を見限ったというのではないが、彼は信じられなくなったのである。
（出典：ホーソーン・ナサニエル『世界怪談名作集』）
・そしてアブダラは、父親が自分を見限った理由を知ることができました。
（出典：ダイアナ・W・ジョーンズ『ハウルの動く城シリーズ(全3巻) 2 アブダラと空飛ぶ絨毯』）
・何のために時計塔を見限り、こんな極東の片田舎にまでやってきたのか。
（出典：虚淵玄『Fate／Zero Vol.1 「第四次聖杯戦争秘話」』）
・しかも彼は彼に対して忠実なオーケストラを見限る決心がつかないのであった。
（出典：ロラン・ロマン『ベートーヴェンの生涯』）
・世評はどうでも、作者自身が自己の才能を見限ってしまったか否かにあるんですよ。
（出典：谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』）
類語
・見捨てる（みすてる）
意味：世話をしたり、関係を保ったりするのをやめる。見限る。（出典：デジタル大辞泉）
・見放す（みはなす）
意味：見切りをつけて従来の関係を断つ。見捨てる。見限る。（出典：デジタル大辞泉）
・見切る（みきる）
意味：見捨てる。見限る。見切りをつける。（出典：デジタル大辞泉）
・愛想が尽きる（あいそがつきる）
意味：好意や愛情がすっかりなくなってしまう。すっかりきらいになる。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・匙を投げる（さじをなげる）
意味：物事、人の状態などに働きかけて、救済したり、思うような結果を導いたりすることに対し、そういう見込みがないとあきらめて、手を引く。手のほどこしようがなく断念する。（出典：精選版 日本国語大辞典）
