補填
「費用の一部を補填する」などのように使う「補填」という言葉。
「補填」は、音読みで「ほてん」と読みます。
「補填」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「補填」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
補填の意味
「補填」には次の意味があります。
・不足をおぎないうめること。欠損をみたすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
足りない部分を埋め合わせることを意味します。
例えば、「費用一部補填」とは、「費用の一部の不足をおぎないうめる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・二千万円の中から足りなくなった三百万円も、やはり同じような性質の金がどこからか補填されたことであろう。
(出典:松本清張『日本の黒い霧(上)』)
・銀行の金庫を補填するために、二人の娘をここへ競売に来たのである。
(出典:久生十蘭『キャラコさん』)
・アンブローシアがカートリッジに補填できるのは光系・風系・火系の魔法のみ。
(出典:高殿円『銃姫 01 Gun Princess The Majesty』)
・死んでしまってから補填したモノも数に入っているから、実質千葉を軽く超えるだろう。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜 10 遠野家のコン・ゲーム』)
・手放した土地で新社屋が建てられ、ついでに赤字補填もできるのだそうだ。
(出典:奥田英朗『邪魔』)
類語
・補充(ほじゅう)
意味:不足しているものを補うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・填補(てんぽ)
意味:不足をうめ補うこと。欠損をうめたすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・補完(ほかん)
意味:不十分な部分を補って、完全なものにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・充当(じゅうとう)
意味:人員や金品を、ある目的や用途にあてること。(出典:デジタル大辞泉)