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蝉時雨とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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蝉時雨

「夏の蝉時雨」などのように使う「蝉時雨」という言葉。

「蝉時雨」は、「せみしぐれ」と読みます。

「蝉時雨」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「蝉時雨」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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蝉時雨の意味

「蝉時雨」には次の意味があります。

多くの蝉の、鳴きしきる声が、大きくなったり小さくなったりして、まるで時雨の降る音のように聞こえるのをいう。蝉の時雨。(出典:デジタル大辞泉)

「蝉時雨」とは簡単に言うと「たくさんのセミがいっせいに鳴きたてる声を時雨が降る音にたとえた言葉」です。俳句では「夏の季語」として使われる言葉です。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・松の根には日あしがかげつて、蝉時雨がしつきりなしにふりそそぐ。
(出典:北原白秋『雀の卵』)

・恐らく森の蝉時雨だって、ぴったり鳴き止んだことでございましょう。
(出典:浅野和三郎『小桜姫物語』)

・証人訪問の二日目を終り、蝉時雨の中を、わたしは足をひきずるようにして戻った。
(出典:城山三郎『鼠 ─鈴木商店焼打ち事件─』)

・クーラーを効かせるために窓はすべて閉め切っているのに、はっきりと聞こえてくる蝉時雨
(出典:吉村達也『ワンナイトミステリー3 「香港の魔宮」』)

・大きな声を出さないと、各部屋から、真夏の蝉時雨のように降っている女中どもの唱和の声に消されそうだった。
(出典:松本清張『かげろう絵図(下)』)

類語

鳴き頻る(なきしきる)
意味:虫や鳥などが絶え間なく鳴きつづける。しきりに鳴く。(出典:デジタル大辞泉)

虫時雨(むししぐれ)
意味:多くの虫がいっせいに鳴く声を時雨の音になぞらえていう語。(出典:デジタル大辞泉)

囀る(さえずる)
意味:小鳥がしきりに鳴く。(出典:デジタル大辞泉)

嘶く(いななく)
意味:馬が声高く鳴く。(出典:デジタル大辞泉)

吠える(ほえる)
意味:獣などが大声で鳴く。(出典:デジタル大辞泉)

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