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蜃気楼とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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蜃気楼

「蜃気楼を見る」などのように使う「蜃気楼」という言葉。

「蜃気楼」は、音読みで「しんきろう」と読みます。

「蜃気楼」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「蜃気楼」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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蜃気楼の意味

「蜃気楼」には次の意味があります。

下層大気の温度差などのために空気の密度に急激な差が生じて光が異常屈折をし、遠くのオアシスが砂漠の上に見えたり、船などが海上に浮き上がって見える現象。日本では富山湾の魚津海岸のものが有名。海市。(出典:大辞林 第三版)

「蜃気楼」は、物や景色が実際とは違う位置に見える現象のことです。転じて、現実ではない幻想や空想などのことを言います。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・しかしあれは僕の眼の錯覚で、本当の蜃気楼じゃなかったんでしょうね。
(出典:福永武彦『海市』)

・鎌倉のあの家には蜃気楼の写真が飾られているのもそのせいだったはずだ。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~』)

・鵠沼の海岸に蜃気楼の見えることは誰でももう知っているであろう。
(出典:芥川竜之介『蜃気楼』)

・話の中には再び昔の不動前の賑かな光景が蜃気楼のやうに浮んで来た。
(出典:田山花袋『ある僧の奇蹟』)

・目の前の蜃気楼が、だんだんと輪郭の明らかなものになっていった。
(出典:大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン チョコ編』)

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類語

空中楼閣くうちゅうろうかく
意味:空中に楼閣を築くような、根拠のない架空の物事。(出典:デジタル大辞泉)

海市かいし
意味:蜃気楼(しんきろう)の異称。(出典:デジタル大辞泉)

浮き島うきしま
意味:海岸から沖の島を見た時に、島が浮かび上がっているように見える光学的現象。(出典:大辞林 第三版)

逃げ水にげみず
意味:地表近くで見られる蜃気楼(しんきろう)現象の一種。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))

幻(まぼろし)
意味:実際にはないのに、あるように見えるもの。(出典:デジタル大辞泉)

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