虚栄心
「虚栄心に満ちた振る舞い」などのように使う「虚栄心」という言葉。
「虚栄心」は、音読みで「きょえいしん」と読みます。
「虚栄心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「虚栄心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
虚栄心の意味
「虚栄心」には次の意味があります。
・自分を実質以上に見せようと、みえを張りたがる心。(出典:)
うわべを取り繕い、プライドばかり高い心理を指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それが彼の虚栄心に少しの反響も与えないのもまた明白な事実であった。
(出典:夏目漱石『道草』)
・ほかでもない、それは彼の虚栄心を傷つける種類のものだったのである。
(出典:モーパッサン/杉捷夫訳『くびかざり』)
・お前は罪人だと言われるほど人間の虚栄心を助長するものはないからね。
(出典:ワイルド/渡辺純訳『ドリアン・グレイの肖像』)
・そしてそれの正当な認識はきっと私の虚栄心を破壊するにちがいない。けれど真に生きることはそこから始るのだ。
(出典:三木清『語られざる哲学』)
・そして私の心のなかの虚栄心がどれほど焚き殺されたか知れません。
(出典:倉田百三『青春の息の痕』)
類語
・見栄を張る(みえをはる)
意味:ことさらに外観を飾る。うわべをとりつくろう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・自惚れる(うぬぼれる)
意味:実際以上に自分がすぐれていると思い込んで得意になる。(出典:デジタル大辞泉)
・虚勢(きょせい)
意味:みせかけの威勢。からいばり。(出典:デジタル大辞泉)
・空威張り(からいばり)
意味:実力がないのに虚勢を張ること。(出典:デジタル大辞泉)
・強がる(つよがる)
意味:ことさらに強いように見せる。強いふりをする。(出典:デジタル大辞泉)