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花冷えとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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花冷え

「花冷えの夜」などのように使う「花冷え」という言葉。

「花冷え」は、訓読みで「はなびえ」と読みます。

「花冷え」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「花冷え」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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花冷えの意味

「花冷え」には次の意味があります。

桜が咲くころの、一時的な冷え込み。(出典:デジタル大辞泉)

4月に入ると暖かい日が増えてきますが、時々高緯度地方から冷たい空気をもった高気圧が南下してくることがあり、それが日本列島に低温をもたらします。
その時の寒さを表現した言葉です。
「花」は桜を意味し、桜も咲いて寒さの厳しい時期も過ぎたはずなのに寒い、という意味です。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・咲いたとたんに花冷えの日が続いたせいか、今年の桜はなかなか散らない。
(出典:浅田次郎『姫椿』)

・その夜は、花冷えというのか、更けてからひどく気温が下った。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 3 水郷から来た女』)

・それから幾日も経たぬ花冷えの午後に、イヨは饅頭の箱を抱えて近所周りを挨拶に回った。
(出典:岩井志麻子『夜啼きの森』)

・漸く咲いた桜を連日の雨があっけなく散らして、そのあと花冷えの日が続いている。
(出典:平岩弓枝『風祭』)

・もう四月中旬だというのに、桜が散ってしまったあとに花冷えと、薄曇りの日々がつづいて、今日も快晴というわけにはゆかない。
(出典:南里征典『麻布憂愁夫人』)

類語

余寒(よかん)
意味:立春後の寒さ。寒が明けてもなお残る寒さ。(出典:デジタル大辞泉)

春寒(しゅんかん・はるさむ)
意味:立春からあとのぶり返した寒さ。(出典:デジタル大辞泉)

寒の戻り(かんのもどり)
意味:晩春のころ、一時的に寒さがぶり返すこと。(出典:デジタル大辞泉)

冴え返る(さえかえる)
意味:春になっていったん緩んだ寒さがまたぶり返す。(出典:デジタル大辞泉)

梅雨寒(つゆざむ)
意味:梅雨時に訪れる季節はずれの寒さ。(出典:デジタル大辞泉)

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