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蕩尽とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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蕩尽

「収入を蕩尽する」などのように使う「蕩尽」という言葉。

「蕩尽」は、音読みで「とうじん」と読みます。

「蕩尽」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「蕩尽」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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蕩尽の意味

「蕩尽」には次の意味があります。

財産などを使い果たすこと。(出典:デジタル大辞泉)

「蕩」という字単体でも「すっかりなくす」という意味があります。
また「しまりがない、だらしない」という意味もあり、「蕩尽」は主にネガティブな表現として用いられます。

小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。

使い方・例文

・人は己れを殺すことを以て、己れの財産を蕩尽たうじんすると同じ様に考ふるなり。
(出典:北村透谷『復讐・戦争・自殺』)

・ともに蕩尽という無益な、そして危険でさえある消費を否定している。
(出典:酒井健『バタイユ入門』)

・産を蕩尽して寒居に住んだから孤独になったというのではない。
(出典:唐木順三『無用者の系譜』)

・父が残してくれた広島の遺産は、自分一人の学費と研究のためにきれいに蕩尽とうじんしてしまった。
(出典:森村誠一『分水嶺』)

・忠夫の放埓ほうらつは、谷尾家の財産のほとんどを蕩尽とうじんしてしまったように思われた。
(出典:松本清張『絢爛たる流離』)

・ついで男が幾万という財産を相場と遊蕩で蕩尽とうじんして朝鮮へ逃げて行ってしまったのだ!
(出典:島田清次郎『地上』)

・これを「純粋なプレイ」と呼ぶならば、それはまた何と危険な、そして蕩尽とうじんのプレイであろう。
(出典:森村誠一『密閉山脈』)

・その豪遊をほしいままにして家産を蕩尽とうじんしたのは、世の知る所である。
(出典:森鴎外『渋江抽斎』)

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