至上主義
「芸術至上主義」などのように使う「至上主義」という言葉。
「至上主義」は、音読みで「しじょうしゅぎ」と読みます。
「至上主義」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「至上主義」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
至上主義の意味
「至上主義」には次の意味があります。
・あるものについて、それが最上のものだ、それに勝るものはない、とする立場。(出典:実用日本語表現辞典)
「至上主義」は、「芸術至上主義」のように名詞につけて用いられます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もともと、警察官の習性は現場至上主義に馴らされているといっていい。
(出典:内田康夫『後鳥羽伝説殺人事件』)
・だが私はアカデミー至上主義に対しては判然と反対せざるを得ない。
(出典:戸坂潤『私の見た大学』)
・或は人間至上主義といつたら反つて当つてゐるかも知れない。
(出典:平野万里『晶子鑑賞』)
・そう信じさせたのは、やさしさ社会であり、楽しさ至上主義なのです。
(出典:森真一『ほんとはこわい「やさしさ社会」』)
・労働至上主義などというかび臭い説教はこの映画のどこからも自分には感じられない。
(出典:寺田寅彦『映画雑感(I)』)
類語
・愛顧(あいこ)
意味:目をかけ引き立てること。(出典:デジタル大辞泉)
・心酔(しんすい)
意味:ある物事に心を奪われ、夢中になること。(出典:デジタル大辞泉)
・狂信(きょうしん)
意味:冷静な判断力を失って、激しく信じ込むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・信奉(しんぽう)
意味:ある主義・宗教・学説などを最上のものと信じてあがめ、それに従うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・贔屓(ひいき)
意味:気に入った人を特に引き立てること。(出典:デジタル大辞泉)