脊椎
「脊椎動物」などのように使う「脊椎」という言葉。
「脊椎」は、音読みで「せきつい」と読みます。
「脊椎」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「脊椎」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
脊椎の意味
「脊椎」には次の意味があります。
・脊柱をなす骨。脊椎骨。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「背骨」のことです。
人間では三十二〜三十四個あるとされています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・胸の方はそれほど悪くないようだが、脊椎がやられたらしいんだ。
(出典:三浦綾子『塩狩峠 道ありき』)
・幹は樹木の脊椎ともいうべきもので、それなしに樹木は樹木たりえない。
(出典:森本哲郎『日本語 根ほり葉ほり』)
・堅牢な皮膚が比較的薄く、そのつい内側を脊椎がはしっているところだ。
(出典:リン・カーター『レムリアン・サーガ/ゾンガーシリーズ(全6巻) 6 海賊と闘うゾンガー』)
・なんだかそこは山陽道と山陰道との脊椎に当たる場所であったような気もする。
(出典:和辻哲郎『夢』)
・それでもまだ脊椎から髄が湧き出て、身体は地面に長々とのびて倒れた。
(出典:ホメロス/呉茂一訳『イリアス(下)』)
類語
・脊柱(せきちゅう)
意味:脊椎動物の体幹の中軸をなす骨格。人体では、ふつう頸椎7、胸椎12、腰椎5、仙椎5、尾椎3〜5の椎骨が連なって構成され、側方から見ると全体にややS状をなす。(出典:デジタル大辞泉)
・頸椎(けいつい)
意味:哺乳類の脊柱のうち、頸部の7個の椎骨。第一頸椎は環状、第二頸椎は歯状突起をもち、人があぐらをかいて座ったような形をしている。(出典:デジタル大辞泉)
・胸椎(きょうつい)
意味:脊柱のうち、頸椎と腰椎との間の12個の椎骨。おのおのに肋骨ろっこつが左右一対ずつ付着し、胸郭の後壁をなす。(出典:デジタル大辞泉)
・腰椎(ようつい)
意味:脊柱のうち、胸椎と仙椎との間にある5個の椎骨。全般に下位にゆくほど大形となる。(出典:デジタル大辞泉)
・仙椎(せんつい)
意味:脊柱のうち、腰椎と尾椎との間にある5個の椎骨。結合して仙骨となる。(出典:デジタル大辞泉)