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胡蝶の夢とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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胡蝶の夢

「人生は胡蝶の夢の様だ」などのように使う「胡蝶の夢」という言葉。

「胡蝶の夢」は、「こちょうのゆめ」と読みます。

「胡蝶の夢」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「胡蝶の夢」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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胡蝶の夢の意味

「胡蝶の夢」には次の意味があります。

自分と物との区別のつかない物我一体の境地、または現実と夢とが区別できないことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

中国の荘周が胡蝶となった夢を見、さめて後、自分が夢で胡蝶となったのか、胡蝶が今夢の中で自分になっているのか疑ったという「荘子‐斉物論」の故事が由来の言葉です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・これを胡蝶の夢というのなら、あの二人こそが胡蝶そのものなのだろう。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-21 胡蝶の夢』)

・「先生が『胡蝶の夢』の話をしてくれたじゃない」 「ああ」 春氷さんがうなずいた。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 34 リトル ホラーズ』)

・周りがハラハラしていると、その気配で胡蝶の夢から覚めたふうの先生、立とうか立つまいか一瞬迷ったが、結局、そのまま最後まで座り通してしまった。
(出典:和田利夫『昭和文芸院瑣末記』)

・同じ蝶なら、ここでは『荘子』の「胡蝶の夢」を紹介しよう。
(出典:玄侑宗久『死んだらどうなるの?』)

・永き日の読書にも倦んじて、話すべき友も傍にはおらず、かかるとき肱を枕にコロリとなれば、軒の風鈴に緑を吹き来る風の音喧からず、そのチリチリに誘われてツイ華胥の国に遊び去る、周荘が胡蝶の夢も殊の外に安らかで、醒めぎわの現なしにも愛らしき音は何の妨げともならぬぞ嬉しい。
(出典:柴田流星『残されたる江戸』)

類語

夢現(ゆめうつつ)
意味:なのか現実なのか自分自身ではっきり判断できない状態。きわめておぼろげな様子。(出典:精選版 日本国語大辞典)

夢境(むきょう)
意味:夢の中。夢の世界。夢路。(出典:精選版 日本国語大辞典)

夢幻泡影(むげんほうよう)
意味:夢と幻と泡と影。人生のはかないことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

邯鄲の枕(かんたんのまくら)
意味:人生の栄枯盛衰のはかないことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

白昼夢(はくちゅうむ)
意味:目が覚めているときに、ひとりでに空想や想像が視覚性などを帯びて現われ、それにふけって放心状態となること。また、その非現実的な映像。転じて、非現実な空想をたくましくすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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