緘黙
「緘黙を守る」などのように使う「緘黙」という言葉。
「緘黙」は、音読みで「かんもく」と読みます。
「緘黙」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「緘黙」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
緘黙の意味
「緘黙」には次の意味があります。
・ 口を閉じて、しゃべらないこと。おしだまること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「緘黙」を分かりやすくいうと、無言を貫いている状態のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女は自身の運命を犠牲にしてまでも、或る一事に緘黙を守ろうとするらしい。
(出典:小栗虫太郎『黒死館殺人事件』)
・石のごとき緘黙をまもりつづけてきた幕使達も、ついにゆり動かされた。
(出典:海音寺潮五郎『赤穂義士』)
・清之介君は第一回の細君矯正の試みに全然失敗してから、長い間緘黙を続けた。
(出典:佐々木邦『女婿』)
・傷の処置が済んで榊がしずかに話しかけても、目を合わさずに緘黙をつづけた。
(出典:多島斗志之『症例A』)
・その落差に部屋中の人間が緘黙した。
(出典:京極夏彦『姑獲鳥の夏』)
類語
・沈黙(ちんもく)
意味:だまりこむこと。(出典:デジタル大辞泉)
・押し黙る(おしだまる)
意味:むっつりとしたまま口をきかないでいる。(出典:デジタル大辞泉)
・口を閉ざす(くちをとざす)
意味:何も言うまいとして沈黙する。(出典:デジタル大辞泉)
・口を噤む(くちをつぐむ)
意味:口を閉じて開かない。(出典:デジタル大辞泉)
・だんまり
意味:だまっていて、ものを言わないこと。(出典:デジタル大辞泉)