絶句
「あまりのことに絶句する」などのように使う「絶句」という言葉。
「絶句」は、音読みで「ぜっく」と読みます。
「絶句」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「絶句」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
絶句の意味
「絶句」には次の意味があります。
・話や演説の途中で言葉に詰まること。また、役者が台詞(せりふ)を忘れてつかえること。(出典:デジタル大辞泉)
驚きや意外さのあまり、言うべき言葉を忘れてしまうことを言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし次々と運ばれてくる〝子どもの味〟に、たいていの人は絶句する。
(出典:林真理子『ピンクのチョコレート』)
・顔見知りのお医者さんが、私の顔を見るなり絶句したくらい悲惨でした。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 10 レイニーブルー』)
・その若い女の姿を艦長室にみたとき、さすがのアイリンツーも絶句した。
(出典:富野由悠季『オーラバトラー戦記 11 ハイパー・ホリゾン』)
・そんな、と絶句するあたしに向かって、ジョンが困ったように微笑う。
(出典:小野不由美『悪霊シリーズ 7 悪霊だってヘイキ!上』)
・扉を開けたその先に開けたリビングの光景に、軽く絶句してしまったからだ。
(出典:西尾維新『少女不十分』)
類語
・緘口(かんこう)
意味:口を閉じてものを言わないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・黙止(もだす)
意味:言うべきことを言わないでいる。だまる。(出典:デジタル大辞泉)
・不言(ふげん)
意味:口に出して言わないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・ぐうの音も出ない(ぐうのねもでない)
意味:他から詰問されたり、非を指摘された時などに、一言も反論が出ないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・二の句が継げない(にのくがつげない)
意味:あきれたり驚いたりして、次に言うべき言葉を失う。(出典:デジタル大辞泉)