絵文字
「絵文字を書く」などのように使う「絵文字」という言葉。
「絵文字」は、音読みで「えもじ」と読みます。
「絵文字」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「絵文字」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
絵文字の意味
「絵文字」には次の三つの意味があります。
1 記録や意志伝達のために用いられる絵画的表現。
2 簡単な絵のような形で、言葉・文字・記号の代わりとするもの。
3 電子メールやメッセンジャーアプリなどで用いる、1文字サイズのイラストやアニメーションのこと。（出典：デジタル大辞泉）
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
絵文字の意味①「記録や意志伝達のために用いられる絵画的表現。」
「絵文字」の一つ目の意味は「記録や意志伝達のために用いられる絵画的表現。」です。
簡単に言うと、文字ができる前の形態で象形文字以前のもののことです。
ピクトグラフがこれにあたります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・シュメール人の表意絵文字には身体の種々の部分を示すものが見つかる。
（出典：水上茂樹『医学の歴史』）
・あらゆる種類のアルファベットや表意文字や絵文字に通暁しているはずのかれなのに。
（出典：フィリップ・J・ファーマー『階層宇宙シリーズ 1 階層宇宙の創造者』）
・それはわたしの目にはウールスの岸辺から遠く離れた言語の絵文字のように見えた。
（出典：ウルフ／岡部宏之訳『新しい太陽の書2』）
絵文字の意味②「簡単な絵のような形で、言葉・文字・記号の代わりとするもの。」
「絵文字」の二つ目の意味は「簡単な絵のような形で、言葉・文字・記号の代わりとするもの。」です。
非常口や禁煙を表すマークが例として挙げられます。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・そういう喫煙風景は古代の絵文字から推測がつく。
（出典：加藤秀俊『一年諸事雑記帳(上) 1月~6月』）
・そして自分の馬の鞍に布を当て、白い布の片隅に絵文字のようなものを描いた。
（出典：ゴードン・R・ディクスン『ドラゴンの騎士〔上〕』）
・そういえば交通標識もだんだん絵文字みたいになった。
（出典：西沢爽『雑学猥学』）
絵文字の意味③「電子メールやメッセンジャーアプリなどで用いる、1文字サイズのイラストやアニメーションのこと。」
「絵文字」の三つ目の意味は「電子メールやメッセンジャーアプリなどで用いる、1文字サイズのイラストやアニメーションのこと。」です。
この意味の絵文字が一番現代で親しまれていると思われます。
顔文字やアスキーアートを含めることもあります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・リュウシさんのメールには絵文字がほとんど含まれていない。
（出典：入間人間『電波女と青春男 第3巻』）
・ハートの絵文字が入っているとどうしても勘違いしてしまうとです。
（出典：ヒロシ『ヒロシです。』）
・そして、句読点の代わりだとでもいうように、絵文字が目がチカチカするほどたくさん使われていた。
（出典：清水義範『いい奴じゃん』）
