精読
「精読する」などのように使う「精読」という言葉。
「精読」は、音読みで「せいどく」と読みます。
「精読」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「精読」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
精読の意味
「精読」には次の意味があります。
・くわしく読むこと。こまかな点まで注意深く読むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
精読の「精」には心を込めるという意味があるのて、心を込めてしっかりと文章を読むというときに用いられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・広く読書することも必要であるが、指導書を精読することは一層大切である。(出典:倉田百三『学生と読書』)
・一冊の本を精読せよと云われても、特に自分に必要な一冊が果して何であるかは、多く読んでみなくては分らないではないか。(出典:三木清『如何に読書すべきか』)
・よく理解するためには精読しなければならないのであって、精読は古来つねに読書の規則とされている。(出典:三木清『如何に読書すべきか』)
・少なくとも五十回以上、精読してもらえば、このことがよくわかる。(出典:宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』)
・彼は速読をやめて、一ページずつ精読しはじめた。(出典:フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』)
類語
・熟読(じゅくどく)
意味:文章の意味をよく考えながらじっくり読むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・細読(さいどく)
意味: 詳しく読むこと。綿密に読むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・信読(しんどく)
意味: 経典を読むとき、その本文を略さないで、ていねいに読誦(どくじゅ)すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・味読(みどく)
意味:内容や文章をよく味わいながら読むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・訳読(やくどく)
意味:外国語の文章や古典を翻訳・解釈しながら読むこと。(出典:デジタル大辞泉)