粗食
「粗食が続く」などのように使う「粗食」という言葉。
「粗食」は、音読みで「そしょく」と読みます。
「粗食」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「粗食」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
粗食の意味
「粗食」には次の意味があります。
・粗末な食事。また、それを食べること。(出典:デジタル大辞泉)
粗末とは作り方が大雑把であったり品質が上等でないことを言います。
「粗食」では後者の意味が強く、質素な食事であることを多く指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・立身出世をする人物は子供の時分この辺は南の人の特色らしく、中部や北部出身者は、一般に粗食だそうだ。
(出典:近藤紘一『サイゴンのいちばん長い日』)
・家は仮の住まいと心得、粗衣粗食粗曼に耐えて、何千マイルをものともせずに動きまわってよる。
(出典:阿川弘之『南蛮阿房第2列車』)
・粗衣粗食をあてがってきびしい軍律の中に拘束することが出来る。
(出典:五味川純平『ガダルカナル』)
・粗食は無理にでも口に入れるが、どうしても受け付けられんものもある。
(出典:山田風太郎『明治バベルの塔 -山田風太郎明治小説全集12』)
・いつも粗服を著て粗食に耐え誰からも注意を払われずに終日働いていた。
(出典:中山義秀『碑・テニヤンの末日』)
類語
・粗飯(そはん)
意味:粗末な食事。人に食事を進めるときにへりくだっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
・粗餐(そさん)
意味:粗末な食事。他人に勧める食事をへりくだっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
・悪食(あくじき)
意味:粗末な食物。粗食。あくしょく。(出典:デジタル大辞泉)