粗筋
「粗筋を紹介する」などのように使う「粗筋」という言葉。
「粗筋」は、訓読みで「あらすじ」と読みます。
「粗筋」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「粗筋」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
粗筋の意味
「粗筋」には次の意味があります。
・およその筋道。あらまし。概略。特に、小説・演劇・映画などのだいたいの内容。梗概。(出典:デジタル大辞泉)
「粗筋」を分かりやすく言うと「物語などの大体の中身」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まるで有栖川さんが構想中の小説の粗筋を聞いているみたいでした。
(出典:有栖川有栖『朱色の研究』)
・彼女はもっと積極的に、次にとるべき行動の粗筋をすでに考え抜いていた。
(出典:荒俣宏『帝都物語3』)
・映画のパンフレットに、その映画の粗筋がよく書いてありますね。
(出典:斎藤栄『ミステリーを書いてみませんか』)
・こうして粗筋を要約しようとするだけで涙があふれてくる。
(出典:浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』)
・ここで、悪鬼の話と業魔の話の粗筋を紹介しておこう。
(出典:貴志祐介『新世界より』)
類語
・概略(がいりゃく)
意味:物事のだいたいのところ。あらまし。概要。大略。副詞的にも用いる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・大綱(たいこう)
意味:大づかみにとらえた内容。大要。(出典:デジタル大辞泉)
・概況(がいきょう)
意味:だいたいの様子。あらまし。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・輪郭(りんかく)
意味:物事の大体のありさま。概要。アウトライン。(出典:デジタル大辞泉)
・摘要(てきよう)
意味:重要な部分を抜き出して記すこと。また、記したもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)