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膠着とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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膠着

「膠着状態になる」などのように使う「膠着」という言葉。

「膠着」は、音読みで「こうちゃく」と読みます。

「膠着」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「膠着」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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膠着の意味

「膠着」には次の二つの意味があります。

1 粘りつくこと。しっかりくっついて離れないこと。
2 ある状態が固定して、ほとんど動きがなくなること。 (出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

膠着の意味①「粘りつくこと。しっかりくっついて離れないこと。」

「膠着」の一つ目の意味は「粘りつくこと。しっかりくっついて離れないこと。」です。

「床に落ちたモチが膠着している」であれば、「床に落ちたモチがしっかりとくっついている」という意味になります。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・あわててもう一方の手をつっぱるとその手も石の表面に膠着した。
(出典:山田風太郎『忍法帖5 くノ一忍法帖』)

・実際はそんなに膠着してはいないのでしょうと思うのですが。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)

・槍で胸を刺しつらぬかれたまま、彼の指はなお舷に膠着しているのだ。
(出典:山田風太郎『風来忍法帖』)

類語

付着(ふちゃく)
意味:物が他の物にくっつくこと。(出典:デジタル大辞泉)

へばり付(へばりつく)
意味:べったりと物がくっつく。(出典:精選版 日本国語大辞典)

固着(こちゃく)
意味:他のものにしっかりくっつくこと。(出典:デジタル大辞泉)

吸い付く(すいつく)
意味:ぴったりと付いて離れないでいる。(出典:デジタル大辞泉)

膠着の意味②「ある状態が固定して、ほとんど動きがなくなること。」

「膠着」の二つ目の意味は「ある状態が固定して、ほとんど動きがなくなること。」です。

この意味では「膠着状態」のような使われ方をすることが多く、ほとんど動きがとれなくなってしまう状態のことを言います。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・こちらの所在は知れているし、膠着状態を続けるのはあまり好きじゃない。
(出典:同人『魔法使いの夜~Wicth on the Holy-Night~』)

・戦線の奇妙な膠着と、通信の混乱が、そのような状態をもたらしたのだ。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 10 落日篇』)

・これは男のほうの捜査が膠着状態になっていたせいもある。
(出典:森村誠一『致死眷属』)

・けれども私は永久にこの保守的な動向にばかり膠着して満足するだろうか。
(出典:有島武郎『惜みなく愛は奪う』)

類語

千日手(せんにちて)
意味:将棋やチェスで同じ手順を繰返し,いつまでも局面が進展しない状態をいう。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

堂堂巡(どうどうめぐり)
意味:考えや議論などが、同じことをいつまでも繰り返して進展しないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

行詰り(ゆきづまり)
意味:物事が先へ進まなくなること。(出典:デジタル大辞泉)

停頓(ていとん)
意味:ある状態にとどまること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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