真心
「真心を込めた贈り物」などのように使う「真心」という言葉。
「真心」は、訓読みで「まごころ」と読みます。
「真心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「真心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
真心の意味
「真心」には次の意味があります。
・迷いや疑いのない真実の心。また、純真無垢な心。まごころ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「真心」をわかりやすく言うと、「打算やよこしまな気持ちが一切ない、誠実な気持ち」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし宋江の真心には深く感じたもののようでついに素直にうなずいた。
(出典:吉川英治『新・水滸伝(三)』)
・こうして変わらぬ愛をかける源氏に真心から信頼している様子に同情がされた。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
・それからお父さまには、妻の真心と従順をもってお仕えするのですよ。
(出典:ゲーテ/井上正蔵訳『若きウェルテルの悩み』)
・私が真心のある友人を持たなかったということ、それは確かである。
(出典:アンデルセン/神西清訳『即興詩人(下)』)
・だって、今日ほど、真心のある献身的な恋人が必要なときはないのだから。
(出典:アレクサンドル・デュマ/鹿島茂『編訳 王妃マルゴ(上)』)
類語
・誠意(せいい)
意味:私利私欲やよこしまな考えを捨て、相手の立場をくみとって正直な態度で接する心。まごころ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・至心(ししん)
意味:まことの心。至誠の心。まごころ。(出典:デジタル大辞泉)
・丹心(たんしん)
意味:まごころ。赤心。(出典:デジタル大辞泉)
・芳情(ほうじょう)
意味:他人を敬って、その思いやりの心をいう語。芳志。芳心。(出典:デジタル大辞泉)
・厚情(こうじょう)
意味:あついなさけ。親切。厚志。厚意。(出典:精選版 日本国語大辞典)