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曰くとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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曰く

「曰くつきの彫刻」などのように使う「曰く」という言葉。

「曰く」は、訓読みで「いわく」と読みます。

「曰く」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「曰く」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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曰くの意味

「曰く」には次の二つの意味があります。

1 隠れた事情や理由。
2 言うことには。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

曰くの意味①「隠れた事情や理由。」

「曰く」の一つ目の意味は「隠れた事情や理由。」です。

物事に潜んでいる理由のことで、ネガティブであることを暗示させます。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・四十歳の今日まで女房を持たなかったというのも何か曰くありげだった。
(出典:松本清張『絢爛たる流離』)

・これはこんどの組織変更のきっかけになった曰くつきの研究であった。
(出典:中川靖造『海軍技術研究所』)

・それをせずにソワソワしているところを見ると、何か必ず曰くがあるのだ。
(出典:久生十蘭『魔都』)

・博物館にも納っているとすれば、いずれ何か曰くはある物に相違ない。
(出典:宮本百合子『昔の火事』)

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類語

訳柄わけがら
意味:物事がそうなった理由や事情。わけあい。(出典:精選版 日本国語大辞典)

因縁いんねん
意味:物事の起こり。由来。理由。(出典:デジタル大辞泉)

次第しだい
意味:物事の、そうなるに至った理由。わけ。事情。(出典:デジタル大辞泉)

事情じじょう
意味:物事がある状態に至るまでの理由や状態。(出典:デジタル大辞泉)

曰くの意味②「言うことには。」

「曰く」の二つ目の意味は「言うことには。」です。

(人物名)曰く「言葉」のように使い、(人物名)が「言葉」と言った、という意味です。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・ただし、むろん吉本の立場は、世のいわゆる護憲主義者のそれとはまったく違っている。曰く、地球上の全ての国家がこの憲法第九条の平和条項に従うのがいい。
(出典:加藤典洋『敗戦後論』)

・政教子曰く、日本には日本の仏教あるのみ、インドの仏教あるを聞かず。
(出典:井上円了『欧米各国 政教日記』)

・なのに、マキナが明るくなっていくのは、母曰く僕のおかげらしいのだ。
(出典:奈須きのこ『DDD HandS』)

・本人曰く、『宇宙人に地球の法律が通用するわけないっしょ』だそうで。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第04巻』)

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類語

発言はつげん
意味:言葉を出すこと。口頭で意見を述べること。(出典:デジタル大辞泉)

述べるのべる
意味:考え・意見などを口に出して言う。(出典:デジタル大辞泉)

嘯くうそぶく
意味:偉そうに大きなことを言う。豪語する。(出典:デジタル大辞泉)

言ういう
意味:口を通して言葉として出す。(出典:デジタル大辞泉)

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