白眉
「〇〇の白眉」などのように使う「白眉」という言葉。
「白眉」は、音読みで「はくび」と読みます。
「白眉」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「白眉」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
白眉の意味
「白眉」には次の意味があります。
・《蜀の馬氏の五人兄弟はみな秀才であったが、まゆに白毛のある馬良が最もすぐれていたという、「蜀志」馬良伝の故事から》多数あるもののうち、最もすぐれているものや人のたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
「〇〇の白眉」とは「〇〇の中で最もすぐれているものや人」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この小説は若い娘の微妙な心理を描いて、コレットの作品の中でも白眉といえよう。
(出典:コレット/石川登志夫訳『青い麦』)
・その間には縦走コースの白眉とも言うべき、鹿島槍の頂上がある。
(出典:森村誠一『日本アルプス殺人事件』)
・その第一巻のうち白眉の箇所はどこかといふことになると、人さまざまに意見が分れるにちがひないが、わたしはスツポンのくだりを最も好んでゐる。
(出典:丸谷才一『食通知つたかぶり』)
・この「離見の見」は日本の上達論の白眉であると同時に、現代日本人の課題でもある。
(出典:齋藤孝『「できる人」はどこがちがうのか』)
・私は作家としての中条百合子に就いては、新しいモラルの実際的な探求者として、作家一般の内の白眉の一つと考える。
(出典:戸坂潤『読書法』)
類語
・日の下開山(ひのしたかいざん・ひのしたかいさん)
意味:相撲・武芸などで、天下無双の強豪のこと。普通は横綱の異称。(出典:デジタル大辞泉)
・一角・一廉(ひとかど)
意味:ひときわすぐれていること。ひときわ目立つこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・選り抜き(えりぬき)
意味:多くのものの中から選び出すこと。また、選び出されたもの。粒より。よりぬき。(出典:デジタル大辞泉)
・随一(ずいいち)
意味:多くのものの中の第一位。第一番。(出典:デジタル大辞泉)
・光一(ぴかいち)
意味:多くの中で際立ってすぐれていること。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)