登用
「女性を積極的に登用する」などのように使う「登用」という言葉。
「登用」は、音読みで「とうよう」と読みます。
「登用」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「登用」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
登用の意味
「登用」には次の意味があります。
・人を官職などに取り立てること。また、人をそれまでより高い地位に引き上げて用いること。(出典:デジタル大辞泉)
特に重要な立場や役職に就かせることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・身分や年齢を問わず優秀な学生を登用するのが科挙の本来の姿ではないか。
(出典:池上永一『テンペスト1 若夏の巻』)
・むろん、才能のない庶民が、無影の私情で登用されたことは一度もない。
(出典:井上祐美子『五王戦国志8 天壌篇』)
・ひとりの小僧も、自分達がいつ番頭に登用されるか、知る者はなかった。
(出典:チェーホフ/中村白葉訳『チェーホフ短編集「無名氏の話」』)
・それは、彼を偶然に登用した人物にとって、満足すべきことだった。
(出典:田中芳樹『七都市物語-(「扉」最適化)』)
・彼等は、いかにも騎兵に登用されて間がないという若者たちであった。
(出典:富野由悠季『オーラバトラー戦記 1 アの国の恋』)
類語
・抜擢(ばってき)
意味:多くの人々の中から特に選び出してある仕事をさせること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・起用(きよう)
意味:今まで用いられなかった人を取り立てて用いること。(出典:デジタル大辞泉)
・挙用(きょよう)
意味:下の地位にいた人を上の地位にとりたてて使うこと。登用。(出典:デジタル大辞泉)
・発掘(はっくつ)
意味:世間に知られていないすぐれた人やものを見つけ出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・ヘッドハンティング
意味:他の会社の有能な人材を、より有利な条件で引き抜くこと。(出典:デジタル大辞泉)