由々しい
「由々しい問題」などのように使う「由々しい」という言葉。
「由々しい」は、音読みで「ゆゆしい」と読みます。
「由々しい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「由々しい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
由々しいの意味
「由々しい」には次の意味があります。
・程度がはなはだしい。また、重大である。容易ならない。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと、「放っておくとすごく困ったことになる」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そこにはかなり由々しい問題があるはずだ。
(出典:ドーデ/大久保和郎訳『月曜物語』)
・ 前者も困りものだが、後者であれば由々しいことだと言わざるを得ない。
(出典:山田智彦『銀行 男たちの挑戦』)
・ またもしそれが今後拡大するとしたら、われわれ人類にとって由々しい一大事である。
(出典:半村良『亜空間要塞の逆襲』)
・ この事実は、惑星から惑星へと旅行するものにとって、由々しい心理的調整の努力をしいるのである。
(出典:アシモフ/川口正吉訳『暗黒星雲のかなたに』)
・施主の夫人は日本舞踊の名取りで着物は大切な財産なので、それは由々しい問題らしかった。
(出典:夏樹静子『風の扉』)
類語
・重大(じゅうだい)
意味:軽々しくは扱えない、重要な事態であるさま。きわめて大事であるさま。(出典:大辞林 第三版)
・深刻(しんこく)
意味:事態が容易ならないところまできていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・シリアス
意味:事件・問題などが重大で深刻なさま。 (出典:大辞林 第三版)
・とどのつまり
意味:《ボラは成長するとともに名称が変わり、最後にトドという名になるところから》いきつくところ。結局。多く、思わしくない結果である場合に用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・蜂の巣をつついたよう(はちのすをつついたよう)
意味:大騒ぎになって手のつけられないさま。(出典:大辞林 第三版)