献身的
「献身的な看病をする」などのように使う「献身的」という言葉。
「献身的」は、音読みで「けんしんてき」と読みます。
「献身的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「献身的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
献身的の意味
「献身的」には次の意味があります。
・自分の身命、利益を犠牲にするほど一心に、ある人や物事に力を尽くすようす。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「献身的」とはつまり、「自分のことを顧みずに、他の人や物事に尽くすこと」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・献身的に奥さんにつくされ、あれほどの愛妻家は見たことがありません。
(出典:フィルポッツ/井内雄四郎訳『闇からの声』)
・ひとあたりがよく、口やかましい妻にも、大勢の家族にも献身的だった。
(出典:カー/仁賀克雄訳『死が二人をわかつまで』)
・この若者の勇敢な献身的行為を見て、私の心には誇りが満ちあふれてきた。
(出典:バローズ/小笠原豊樹訳『火星の女神イサス 火星の合成人間』)
・献身的に介護する拓を見て、義之は拓の代わりに店を経営することにした。
(出典:石原千秋『ケータイ小説は文学か』)
・裁判に就ては、清瀬君の献身的御努力に対し深く感謝している。
(出典:保阪正康『東條英機と天皇の時代(下) 日米開戦から東京裁判まで』)
類語
・ボランタリー
意味:自発的であるさま。任意であるさま。自由意志から出た。(出典:デジタル大辞泉)
・犠牲的(ぎせいてき)
意味:自分の生命や利益をかえりみないで、みずから進んで他のためにつくすさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・サービス
意味:人のために力を尽くすこと。奉仕。(出典:デジタル大辞泉)
・寄与(きよ)
意味:世のため、人のために力を尽くすこと。貢献すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・裨益(ひえき)
意味:助けとなり、役立つこと。(出典:デジタル大辞泉)