狷介
「狷介な人」などのように使う「狷介」という言葉。
「狷介」は、音読みで「けんかい」と読みます。
「狷介」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「狷介」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
狷介の意味
「狷介」には次の意味があります。
・自分の意志をかたく守って、他と妥協しないこと。人と相いれないこと。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
「狷」は「心が狭く、許容力が無いこと」を意味する漢字です。
「狷介」は「頑固で自分の考えを曲げないこと」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この男が、うわさ以上に狷介な性であることを、私はあらためて知った。
(出典:滝口康彦『拝領妻始末』)
・おれはこのとおり、狷介な性格で一生おもてに出ることはあるまい。
(出典:井上祐美子『五王戦国志1 乱火篇』)
・こうした狷介な精神がさらに増長されて政治に興味をもつ数多くの軍人を生むにいたった。
(出典:半藤一利『日本のいちばん長い日』)
・無愛想で、狷介で、人を信じず、常に冷たい目をしていた。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!8』)
・性格は、狷介孤高というところか。
(出典:山田正紀『贋作ゲーム』)
類語
・頑固(がんこ)
意味:かたくなで、なかなか考えや態度をまげようとしないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・意固地(いこじ)
意味:かたくなに意地を張ること。(出典:デジタル大辞泉)
・強情(ごうじょう)
意味:意地を張って、なかなか自分の考えを変えないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・一徹(いってつ)
意味:思いこんだことはひと筋に押し通すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・意地っ張り(いじっぱり)
意味:こうと思ったことは、よくても悪くても押し通すこと。(出典:デジタル大辞泉)