特技
「料理は彼の特技だ」などのように使う「特技」という言葉。
「特技」は、音読みで「とくぎ」と読みます。
「特技」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「特技」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
特技の意味
「特技」には次の意味があります。
・他の者に比べ特に上手で自信のある技芸・技術・能力。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「料理は彼の特技だ」は「彼は料理に自信がある」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何の関係もない人にも彼女は後めたく感じさせる特技を備えているのだ。
(出典:米谷ふみ子『過越しの祭』)
・幼い頃から、動物に囲まれて育ってきたし、ほかに、特技がないからね。
(出典:新堂冬樹『忘れ雪』)
・日本人は箸を使う特技があるのに何を苦んでフークの背中を使わんやだ。
(出典:村井弦斎『食道楽』)
・前にもいったように、君は他のものにはない特技をもっとるからだ。
(出典:A・マクリーン『ナヴァロンの要塞』)
・これだけの特技があれば世界を胯にかけて食って行けるのだと感心した。
(出典:寺田寅彦『映画時代』)
類語
・専売特許(せんばいとっきょ)
意味:その人だけが得意とする技術・方法など。特技。おはこ。(出典:デジタル大辞泉)
・得手(えて)
意味:巧みで、得意とすること。最も得意とするところ。えて物。えて吉。(出典:デジタル大辞泉)
・得意(とくい)
意味:最も手なれていて自信があり、じょうずであること。また、そのさま。得手。(出典:デジタル大辞泉)
・十八番(おはこ)
意味:その人のいちばん得意とすること。得意の芸。おはこ。(出典:デジタル大辞泉)
・お家芸(おいえげい)
意味:最も得意とする事柄。(出典:デジタル大辞泉)