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出自とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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出自

「彼の出自は○○です」などのように使う「出自」という言葉。

「出自」は、音読みで「出自」と読みます。

「出自」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「出自」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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出自の意味

「出自」には次の二つの意味があります。

1 人の、生まれ。事物の出どころなどにもいう。
2 文化人類学で、個人が出生と同時に組み込まれる、特定の祖先を共通にする集団を決定する原理。
(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

出自の意味①「人の、生まれ。事物の出どころなどにもいう。」

出自の一つ目の意味は「人の、生まれ。事物の出どころなどにもいう。」です。

人に限らず物でもなんでも、どこからやってきたか(どこから持ってきたか、どこで作られたか)という意味です。
人の場合は、出身地を指すことが多いですが、生まれた家庭や血統、境遇などを含めて言う場合もあります。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・自分が手にしたナイフの出自が事実ならば、その正体は自分の想像通りの筈だ。
(出典:成田悪悟『FAKE/states night』)

・それがなければ私が在り得ぬもの、私の出自の場所である。
(出典:秋山駿『人生の検証』)

・名は神語・天語歌と区別してゐるが、此二つは、出自は一つで、様式も相通じたものである。
(出典:折口信夫『国文学の発生(第四稿)』)

・彼らはどこそこで入手したと称しては、その画像や内容を転載したが、どれも出自不明ないい加減な内容だった。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 6 罪滅ぼし編Tips』)

類語

出所・出処(しゅっしょ)
意味: 事の発生した所。物が出てきた所。生まれた所。出生地。また、生まれた境遇。(出典:精選版 日本国語大辞典)

出所・出処(でどころ)
意味:物事の出てきたもとの所。出た場所。(出典:デジタル大辞泉)

生れ(うまれ)
意味:生まれた所。出生地。(出典:デジタル大辞泉)

御里(おさと)
意味:生まれ育った所をいう尊敬・丁寧語。特に嫁や婿の実家。生家。(出典:精選版 日本国語大辞典)

出自の意味②「文化人類学で、個人が出生と同時に組み込まれる、特定の祖先を共通にする集団を決定する原理。」

「出自」の二つ目の意味は「文化人類学で、個人が出生と同時に組み込まれる、特定の祖先を共通にする集団を決定する原理。」です。

簡単に言い換えると、家系のことです。
どのような家系や氏族に属するのか、ということを表します。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

出自が流民階級であるシャルルは、そうやって生きていくしかないのだ。
(出典:犬村小六『とある飛空士への追憶』)

・そのためには自己の出自に関してもっと深く知る必要がある。
(出典:半村良『産霊山秘録』)

・実を言えば、その出自は、清和源氏ゆかりの畠山氏の一族なのである。
(出典:冲方丁『天地明察』)

・いや、あの時代には、生きとし生くる人間の一生が、すべてその出自によって定められていた。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 下』)

類語

素姓・種姓・素性・素生(すじょう)
意味:人の生まれながらの血筋、家柄。(出典:精選版 日本国語大辞典)

氏素性(うじすじょう)
意味:家柄。家系。(出典:精選版 日本国語大辞典)

家系(かけい)
意味:その家の血筋。家筋。家柄。(出典:精選版 日本国語大辞典)

家柄(いえがら)
意味:先祖から受け継いでいる家の格式。その家に対する社会的評価を伴う。(出典:デジタル大辞泉)

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