点在
「植木鉢が点在している」などのように使う「点在」という言葉。
「点在」は、音読みで「てんざい」と読みます。
「点在」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「点在」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
点在の意味
「点在」には次の意味があります。
・あちこちに散らばって存在すること。ぱらぱらと散らばっていること。点散。散在。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「植木鉢が点在している」は「植木鉢があちらこちらに散らばるようにある」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・公園や庭が点在してはいるが、人工の植物帯で天敵がいるわけではない。
(出典:星新一『きまぐれ博物誌』)
・四帝国の各地に点在する村や街の住民たちも一様に無言の祈りを捧げた。
(出典:九里史生『SAO-Web-0407-第八章2』)
・といっても、真夜中なので、遠くには小さな白い光が点在しているだけ。
(出典:森博嗣『G 4 εに誓って (講談社ノベルス)txt形式』)
・赤や青の信号燈が点在して、大きな星が地上に降りてきたかのようである。
(出典:豊島与志雄『悲しい誤解』)
・福建省は約三千三百キロの海岸線を持ち、そこに千五百近い島が点在する。
(出典:吾妻博勝『新宿歌舞伎町 新・マフィアの棲む街』)
類語
・ちらほら
意味:少しずつまばらにあるさま。また、たまにあるさま。ちらりほらり。(出典:デジタル大辞泉)
・併存(へいぞん)
意味:二つまたはそれ以上のものが同時に存在すること。(出典:デジタル大辞泉)
・分布(ぶんぷ)
意味:分かれてあちこちにひろがること。また、分けひろめること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・散在(さんざい)
意味:広い範囲に、ちりぢりに散らばってあること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・偏在(へんざい)
意味:かたよって存在すること。あるところにかたよってあること。(出典:精選版 日本国語大辞典)