濃淡
「描写に濃淡を加える」などのように使う「濃淡」という言葉。
「濃淡」は、音読みで「のうたん」と読みます。
「濃淡」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「濃淡」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
濃淡の意味
「濃淡」には次の意味があります。
・色や味などの濃いことと、うすいこと。(出典:デジタル大辞泉)
モノトーンは白・黒を基調として灰色の濃い・薄いで表現しますね。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・短いその髪は部分的に色が変わっていて、灰色の濃淡の縞になっている。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 6 奴隷狩りの惑星』)
・辺りは樹木に包まれ、緑の濃淡だけで十種類はありそうな風景になった。
(出典:梅原克文『カムナビ(上)』)
・酒の濃淡については、淡酒のほかに「濃酒」という言葉も使われている。
(出典:坂口謹一郎『古酒新酒』)
・空は塗りつぶしたように灰色で、ところどころにかすかな濃淡があった。
(出典:光瀬龍『百億の昼と千億の夜』)
・敵意と警戒心が、濃淡を持つぼんやりした雲のように漂っているのだ。
(出典:眉村卓『不定期エスパー6』)
類語
・深浅(しんせん)
意味:色の濃いことと、薄いこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・強弱(きょうじゃく)
意味:強いことと弱いこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・濃薄(のうはく)
意味:濃いことと薄いこと。
(出典:Weblio類語辞書)
・正反対(せいはんたい)
意味:まるで逆なこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・ギャップ(ぎゃっぷ)
意味:大きなずれ。
(出典:デジタル大辞泉)