漫才
「彼らは漫才が売りの芸人だ」などのように使う「漫才」という言葉。
「漫才」は、音読みで「まんざい」と読みます。
「漫才」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「漫才」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
漫才の意味
「漫才」には次の意味があります。
・二人の芸人がこっけいなことを言い合って、客を笑わす寄席演芸。万歳2が現代化したもので、大正初期に大阪で起こった。初め「万才」と書き、のち形式も多種多様に発達。(出典:デジタル大辞泉)
2人の芸人の掛け合いで楽しませるお笑いを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・むろん二人の漫才を聞いているのではなく、肉を買いに来ているのだ。
(出典:筒井康隆『不良少年の映画史 PART1』)
・最高にできのよい漫才を出せば、飛びついてくれるのではないだろうか。
(出典:難波利三『小説吉本興業』)
・父親とふたりで漫才を始めたのが、この世界へのデビューになった。
(出典:矢野誠一『さらば、愛しき藝人たち』)
・芝居は何人かの中の一人にすぎないが、漫才は二人っきりの芸である。
(出典:難波利三『小説吉本興業』)
・そんな一人漫才のようなことをしながら数分歩くと、僕の家に到着した。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 5』)
類語
・漫談(まんだん)
意味:寄席演芸の一。軽妙な口調で、社会風俗・時事問題の風刺・批評なども取り入れて、聴衆を笑わせる話芸。大正末ごろ、トーキー映画の発達で職を失った活動写真の弁士らが始めた。(出典:デジタル大辞泉)
・講談(こうだん)
意味:寄席演芸の一。軍記・武勇伝・かたき討ち・侠客伝などを、おもしろく調子をつけて読んで聞かせる話芸。江戸時代には講釈とよばれ、太平記読みに始まるという。(出典:デジタル大辞泉)
・落語(らくご)
意味:寄席演芸の一。こっけいを主にした話芸で、話の終わりに落ちのあるのが特徴。江戸初期の「醒睡笑せいすいしょう」の作者安楽庵策伝あんらくあんさくでんを祖とするという。江戸系と上方系とがあり、同じ話でも演出が異なったりする。また、制作年代によって古典落語・新作落語に分けるほか、特殊なものとして人情噺にんじょうばなし・芝居噺などがある。おとしばなし。(出典:デジタル大辞泉)
・講釈(こうしゃく)
意味:江戸時代、客を集めて軍記物を読み聞かせたもの。明治以後の講談のもと。(出典:デジタル大辞泉)
・寄席(よせ)
意味:落語・講談・漫才・浪曲・奇術・音曲などの大衆芸能を興行する演芸場。常設のものは寛政年間(1789~1801)に始まる。席せき。席亭。よせせき。よせば。(出典:デジタル大辞泉)