満足
「十分に満足する」などのように使う「満足」という言葉。
「満足」は、音読みで「まんぞく」と読みます。
「満足」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「満足」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
満足の意味
「満足」には次の二つの意味があります。
1 心にかなって不平不満のないこと。心が満ち足りること。また、そのさま。
2 十分であること。申し分のないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
満足の意味①「心にかなって不平不満のないこと。心が満ち足りること。また、そのさま。」
「満足」の一つ目の意味は「心にかなって不平不満のないこと。心が満ち足りること。また、そのさま。」です。
望みが叶い、不平不満がないことを意味します。
漢字の通り「心が満ち足りる」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・わたしの好奇心は十分に満足したことを話した。
(出典:リットン・エドワード・ジョージ・アール・ブルワー『世界怪談名作集』)
・彼の顔にひどく満足そうな表情を見たと思った。
(出典:織田作之助『ひとりすまう』)
・私はどうもそれだけでは満足出来なかったのです。
(出典:小酒井不木『痴人の復讐』)
・幼い時からクララにはいい表わし得ない不満足が心の底にあった。
(出典:有島武郎『クララの出家』)
類語
・満悦(まんえつ)
・充足(じゅうそく)
・飽満(ほうまん)
・本望(ほんもう)
満足の意味②「十分であること。申し分のないこと。また、そのさま。」
「満足」の二つ目の意味は「十分であること。申し分のないこと。また、そのさま。」です。
完全で申し分のないことを意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・鬼と満足に戦うなんて無理ですよ。
(出典:石塚浩之『桃太郎』)
・今の世の中では誰だって満足に生活している者はありゃしないんだ。
(出典:伊藤野枝『転機』)
・どれ一つ満足なものはなかったのである。
(出典:海野十三『爆薬の花籠』)
・これだけの条件を満足させるには、いったいどうしたらいいだろうか。
(出典:海野十三『超人間X号』)
類語
・十分(じゅうぶん)
・満点(まんてん)
・一杯(いっぱい)
・十二分(じゅうにぶん)