活字
「活字離れ」などのように使う「活字」という言葉。
「活字」は、音読みで「かつじ」と読みます。
「活字」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「活字」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
活字の意味
「活字」には次の意味があります。
・活版印刷で印刷した文字。印刷物。また転じて、文章。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「活字」はもともと「活版印刷に用いる字型」を意味する言葉ですが、転じて、本や新聞などの「印刷物」や「文章」という意味で使うことが多いです。
「若者の活字離れ」で「若者が本や新聞などを読まなくなること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・俺の眼は活字を追っていたが、その内容はまったく頭に入ってこなかった。
(出典:山田正紀『贋作ゲーム』)
・とにかく自分の文章を活字にしたかったのである。
(出典:川上宗薫『流行作家』)
・小説は、最終的には活字媒体によるもので、当り前のことだ。
(出典:星新一『きまぐれフレンドシップ PART2』)
・そのころまでには紙と活字の本だって自然消滅しているにちがいない。
(出典:津野海太郎『本はどのように消えてゆくのか』)
・活字メディアにかかわる人たちの必須の条件が、近ごろ、ひどく甘くなっているように思われるからである。
(出典:森本哲郎『日本語 根ほり葉ほり』)
類語
・書籍(しょせき)
意味:文章・絵画などを筆写または印刷した紙の束をしっかり綴とじ合わせ、表紙をつけて保存しやすいように作ったもの。(出典:デジタル大辞泉)
・本(ほん)
意味:書籍。書物。(出典:デジタル大辞泉)
・書物(しょもつ)
意味:本。書籍。(出典:デジタル大辞泉)
・植字(しょくじ)
意味:活版印刷で、活字を原稿の指定通りに並べて、組むこと。組版。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・活版(かっぱん)
意味:活字を組み並べて作った印刷用の版。(出典:デジタル大辞泉)