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泥水とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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泥水

「泥水に浸かる」などのように使う「泥水」という言葉。

「泥水」は、訓読みで「どろみず」、音読みで「でいすい」と読みます。

「泥水」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「泥水」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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泥水の意味

「泥水」には次の二つの意味があります。

1 どろのまじった濁り水。どろみず。煩悩の世界、よごれた世界のたとえにもいう。
2 花柳界をたとえていう語
。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

泥水の意味①「どろのまじった濁り水。どろみず。煩悩の世界、よごれた世界のたとえにもいう。」

「泥水」の一つ目の意味は「どろのまじった濁り水。どろみず。煩悩の世界、よごれた世界のたとえにもいう。」です。

簡単に言うと、泥が入った水のことです。
大量の泥を含んでドロドロとした茶色いものから、サラサラと流れるけれども濁っているような薄茶色い水まで、泥が入っている水全般を言い表します。
ボーリング作業に使う、比重の大きい鉱物の微粒子を調合した水のことを表すこともあります。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・肩を落とした啓介の横を、タクシーは泥水を跳ね上げながら走りすぎていった。
(出典:水野良,白井英,山本弘『妖魔夜行 悪魔がささやく』)

・脱いだ泥水で汚れたソックスを、指でつまみ『どうしようか』と思った。
(出典:水月郁見『たたかう!図書委員』)

・兵隊は、雨にうたれるままに、泥水のなかに、ふろのようにつかっていた。
(出典:高木俊朗『インパール』)

・まっ暗な闇の中、もがけばもがくほど、鼻や口から泥水が流れ込んでくる。
(出典:高木俊朗『全 滅』)

類語

濁り水(にごりみず)
意味:濁った水。澄んでいない水。だくすい。(出典:デジタル大辞泉)

濁水(だくすい)
意味:にごった水。にごり水。(出典:デジタル大辞泉)

汚水(おすい)
意味:汚れた水。汚物・廃液などを含む、家庭や工場などからの排水。(出典:デジタル大辞泉)

下水(げすい)
意味:台所や風呂場などから流れる水や、よごれた雨水。また、工場などの排水をもいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)

泥水の意味②「花柳界をたとえていう語。」

「泥水」の二つ目の意味は「花柳界をたとえていう語。」です。

言い換えると、芸妓・娼妓などの色を売って生活をする世界を例えた言葉です。
花柳界に限らず、私利私欲にまみれた生活や悪行が横行するような社会などの例えにも使われることがあります。
あるいはそのような世界にいたことを自体を人生の汚点としてその「汚れ」の例えに使われる場合もあります。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・いずれにしても、これで小野菊は一生泥水稼業から抜けられなくなった。
(出典:木内昇『漂砂のうたう』)

・この辺で幸せな奥様に転業すれば、売春の泥水は洗い落とせるだろう。
(出典:森村誠一『花刑』)

・十年に近いスリ生活で、彼はこういった泥水商売の空しさを身にしみて知っている。
(出典:天藤真『大誘拐』)

・自分を泥水の中から救い出してくれる人をいつも求めていた。
(出典:恩田陸『ドミノ』)

類語

花柳界(かりゅうかい)
意味:芸者や遊女の社会。遊里。花柳の巷。(出典:デジタル大辞泉)

花街(かがい/はなまち)
意味:遊女屋・芸者屋などの集まっている地域。遊郭。いろまち。花柳街。はなまち。(出典:デジタル大辞泉)

不浄(ふじょう)
意味:けがれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

汚穢(おあい/おわい/おえ)
意味:けがれていること。よごれているもの。おあい。(出典:デジタル大辞泉)

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