泥
「泥をかぶる」などのように使う「泥」という言葉。
「泥」は、訓読みで「どろ」と読みます。
「泥」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「泥」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
泥の意味
「泥」には次の意味があります。
・水が混じって軟かくなった土。ひじ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「泥」 をわかりやすく言うと、水を含んだ土のことで、「どろ」のことを昔は「ひじ」と呼んでいたようです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・顔に血の附いてる事もあれば、衣服きものが泥だらけになつてる事もあつた。
(出典:石川啄木『刑余の叔父』)
・それにこんなに泥はついていませんでしたけれども、色はこれ位でした。
(出典:甲賀三郎『支倉事件』)
・どうしたわけか、金博士は、頭の上から肩のへんにひどく泥を被かぶっていた。
(出典:海野十三『大使館の始末機関』)
・そして一度だって裏切ったり、相手の顔に泥を塗ったりはしなかったよ。
(出典:中山省三郎『カラマゾフの兄弟』)
・雨の中を板裏の草履で歩いて来たので、背中まで跳泥はねが一杯上っていた。
(出典:豊島与志雄『変な男』)
類語
・泥水 (どろみず)
意味:泥が入りまじって濁っている水。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・泥土(でいど)
意味:水に溶けた粒子の細かい土。どろつち。どろ。ひじりこ。また、ねうちのないもの、けがれた境遇のたとえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ぬかるみ
意味:土が水を多量に含んで泥深くなっているところ。ぬかっているところ。ぬかりみ。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ローム
意味:砂・シルト(微砂)・粘土をほぼ等量に含んだ土壌。日本では火山噴出物が風化して生成した黄褐色ないし赤褐色のものをいうことが多い。代表的な例は関東地方に分布する赤土。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・粘土(ねばつち)
意味:ねばりけのある土。へなつち。はに。ねばりつち。ねんど。ねば。
(出典:精選版 日本国語大辞典)