波浪
「波浪警報」などのように使う「波浪」という言葉。
「波浪」は、音読みで「はろう」と読みます。
「波浪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「波浪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
波浪の意味
「波浪」には次の意味があります。
・水面に起きる表面波。風浪・うねり・磯波の総称。なみ。(出典:デジタル大辞泉)
「波」と「浪」はどちらも「なみ」を意味する漢字です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・南シナ海の波浪は、誰知らぬ間に、刻一刻荒くなってゆきつつあるのだ。
(出典:海野十三『浮かぶ飛行島』)
・その巨大な島の島影に回り込むと、嘘のように波浪が穏やかになった。
(出典:足立倫行『アジア海道紀行』)
・洞窟は海に迫った岩壁を波浪がけずり取ってできたものであろうか。
(出典:新田次郎『新田義貞(下)』)
・そして多くの海図は太平洋の波浪に洗われているこの島を記載すらしていないのである。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(下) 地の果ての燈台』)
・風向きが東南東からわずかに南東寄りに変化したとき、波浪の中に混乱が起こった。
(出典:柳田邦男『空白の天気図』)
類語
・うねり
意味:大きく起伏する海の波。波長が長く、波の山が丸い波。低気圧や台風のときに発生。(出典:デジタル大辞泉)
・風浪(ふうろう)
意味:水面を吹く風によって起こる波。さざ波・三角波など。風波。(出典:デジタル大辞泉)
・荒波(あらなみ)
意味:荒れ狂う波。激しい波。激浪。(出典:デジタル大辞泉)
・高波(たかなみ)
意味:高い波。おおなみ。特に、高潮のときに押し寄せる高い波。(出典:デジタル大辞泉)
・大波(おおなみ)
意味:高く大きな波。高く寄せてくる波。(出典:デジタル大辞泉)