泡を食う
「泡を食って逃げる」などのように使う「泡を食う」という言葉。
「泡を食う」は、訓読みで「あわをくう」と読みます。
「泡を食う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「泡を食う」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
泡を食うの意味
「泡を食う」には次の意味があります。
・驚きあわてる。(出典:デジタル大辞泉)
「泡を食う」をわかりやすくいうと、意外なことや思いがけないことにビックリしてあたふたするという意味になります。気が動転したり大慌てしたりするということをあらわす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・先頭を切って走りはじめた上野に、元山も池谷も泡を食って続いた。
(出典:有川浩『キケン』)
・スタッフが泡を食って資料室から引っ張り出してきたのだろう。
(出典:恩田陸『ドミノ』)
・娘や息子のことも忘れて、泡を食って真っ先に逃げ出してしまったのである。
(出典:高千穂遙『美獣 神々の戦士』)
・生きながらにしてミイラ化したその姿を見れば誰だって泡を食う。
(出典:鈴木大輔『おあいにくさま二ノ宮くん 1』)
・突然目の前のドアが滑るように開き、ハルユキは泡を食って飛びのいた。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第1巻 黒雪姫の帰還』)
類語
・慌てる(あわてる)
意味:思いがけない物事に出会って、ふだんの落ち着きを失う。うろたえる。狼狽する。(出典:デジタル大辞泉)
・うろたえる
意味:不意を打たれ、驚いたり慌てたりして取り乱す。狼狽する。(出典:デジタル大辞泉)
・慌てふためく(あわてふためく)
意味:思いがけない物事に出会って、落ち着きを失ってうろうろする。うろたえる。(出典:デジタル大辞泉)
・周章狼狽(しゅうしょうろうばい)
意味:大いにあわてふためくこと。うろたえ騒ぐこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・取り乱す(とりみだす)
意味:心の落ち着きを失う。見苦しいようすをする。(出典:デジタル大辞泉)