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沿うとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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沿う

「要望に沿う」などのように使う「沿う」という言葉。

「沿う」は、訓読みで「そう」と読みます。

「沿う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「沿う」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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沿うの意味

「沿う」には次の二つの意味があります。

1 長く続いているものに、離れないように付き従う。何かに並行した形で続いている。
2 方針や基準となるものに従い、それから離れないようにして何かを行う。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

沿うの意味①「長く続いているものに、離れないように付き従う。何かに並行した形で続いている。」

「沿う」の一つ目の意味は「長く続いているものに、離れないように付き従う。何かに並行した形で続いている。」です。

例えば、「川に沿って歩く」で「川に並行して歩く」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・こてで分けめを両側に倒し、その倒れた流れに沿わせて、前髪を作った。
(出典:片岡義男『東京青年』)

・裕太は痛みをおさえて左手も伸ばし、両手を壁に沿わせて左右に動かす。
(出典:藤ダリオ『出口なし』)

・半円形の窓に沿わせて置いてある白い革のソファは西ドイツ製とかで、日本には十組くらいしかないのだという。
(出典:鷺沢萠『海の鳥・空の魚』)

・町の大通りは海岸に沿わないで、東から西へと、つまり海岸線に直角にぶつかるように造られてあった。
(出典:井上靖『おろしや国酔夢譚』)

・ゆえに限界まで感覚を張り詰めさせ、剣の柄に手を沿えて一歩一歩階段を登っているのだが、どうしても余計な思考が入り込んでくるのを防ぐことができない。
(出典:九里史生『SAO-Web-0405-第七章2~転生II』)

沿うの意味②「方針や基準となるものに従い、それから離れないようにして何かを行う。」

「沿う」の二つ目の意味は「方針や基準となるものに従い、それから離れないようにして何かを行う。」です。

例えば、「要望に沿う」で「その人の希望に従うように何かを行う」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・で、ぼくは、相手の期待に沿わないことになるのを承知で、質問に答えた。
(出典:眉村卓『不定期エスパー5』)

・勝ち誇っていると同時に、クレアの意に沿おうとしているような態度だった。
(出典:アン・マキャフリイ『短編集/塔のなかの姫君』)

・問題は、果たして光國の意に沿えるだけの知性があるかどうかだった。
(出典:冲方丁『光圀伝』)

・どうやら美波は自分の意に沿わない部分は若干のアドリブを入れながらやるようだ。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 4』)

・王獣規範に沿わなかったことで、わたしは厳しく断罪されるでしょう。
(出典:上橋菜穂子『獣の奏者 II 王獣編』)

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