没落
「没落した貴族」などのように使う「没落」という言葉。
「没落」は、音読みで「ぼつらく」と読みます。
「没落」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「没落」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
没落の意味
「没落」には次の意味があります。
・栄えていたものが衰えること。(出典:デジタル大辞泉)
特に、城や陣地などが敵に奪われることや、戦いに負け、国や家が滅亡してさすらうことを指すことがあります。
勢いを失うこと、落ちぶれることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・各国は相互に破壊しあって地球上の全文明を没落させてしまうでしょう。
(出典:E・E・スミス/小西宏訳『(レンズマン・シリーズ6) 三惑星連合軍』)
・何んと云っても目の前に見事に没落して行く家を見るのは痛快だった。
(出典:金田千鶴『夏蚕時』)
・この戦争が、領土拡大のもととなったのだが衒宗没落の一因にもなった。
(出典:酒見賢一『後宮小説』)
・正純が没落しなければならない運命は、ほぼこの時に定まったのである。
(出典:海音寺潮五郎『列藩騒動録(三)』)
・もし妻がこんな生活を苦にしてたら、僕はもう没落していたでしょう。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
類語
・落ちぶれる(おちぶれる)
意味:社会的地位や生活程度などが悪くなって、惨めな状態になる。(出典:デジタル大辞泉)
・うらぶれる
意味: 落ちぶれて惨めなありさまになる。不幸な目にあったりして、みすぼらしくなる。(出典:デジタル大辞泉)
・凋落(ちょうらく)
意味:おちぶれること。零落すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・斜陽(しゃよう)
意味:新興のものに圧倒されて、しだいに没落していくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・見る影もない(みるかげもない)
意味:見るに堪えない。まことにみすぼらしく、みじめである。(出典:デジタル大辞泉)